2026年8月13日から、千葉県を中心に記録的な大雨となり、各地で河川の増水や浸水、土砂災害などの被害が発生しました。
千葉県では「令和8年8月千葉豪雨」として被害状況の取りまとめが行われており、8月27日16時時点で死者13人、行方不明者1人が確認されています。
また、住宅についても全壊、半壊、一部破損に加え、床上・床下浸水など多数の被害が確認されています。
この記事では、今回の千葉豪雨について、現時点で公表されている被害状況を整理するとともに、住宅被害や火災保険・水災補償との関係について、損害保険鑑定人の視点から解説します。
※被害状況は今後変更される可能性があります。本記事では、確認時点を明記しながら随時更新します。
- 2026年8月の千葉県の大雨による被害状況
- 住宅の浸水・損壊などの被害
- 大雨による被害と火災保険の水災補償との関係
- 被災した場合に確認しておきたいポイント
2026年に発生したその他の地震・台風・豪雨については、「2026年 主な自然災害まとめ」で時系列に整理しています。
千葉豪雨はいつ、どのような大雨だった?
- 発生期間:2026年8月13日~14日を中心とする大雨
- 24時間降水量:351.0mm(千葉市中央区 観測史上最大)大雨特別警報
- 主な被災地域:千葉県内の広い範囲
- 主な気象状況:記録的な大雨となり、河川の増水や氾濫、道路冠水などが発生
- 主な被害:住宅の床上・床下浸水、建物被害、土砂災害など
- 人的被害:死者・行方不明者などの被害を確認
- 住宅被害:全壊・半壊・一部破損、床上・床下浸水など多数
- 備考:被害状況は現在も調査・集計が続いており、今後更新される可能性があります
2026年8月13日から14日にかけて、関東甲信地方では上空の寒気や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、千葉県を含む各地で大雨となりました。
千葉県では大雨による浸水や河川の増水、土砂災害などが発生。
その後も被害状況の調査が進められ、住宅被害などの数字が更新されています。
確認されている主な被害状況
人的被害
8月27日16時時点で、
- 死者:13人
- 行方不明者:1人
が確認されています。
死者は千葉市、市川市、佐倉市、柏市、市原市、八千代市、いすみ市で確認されています。
住宅被害
今回の千葉豪雨では、浸水を中心に住宅への被害が多数確認されています。
8月25日時点の千葉県第20報では、
| 被害区分 | 棟数 |
|---|---|
| 全壊 | 3棟 |
| 半壊 | 302棟 |
| 一部破損 | 87棟 |
| 床上浸水 | 2,218棟 |
| 床下浸水 | 1,987棟 |
| 合計 | 4,597棟 |
となっていました。
なお、被災直後は床上浸水・床下浸水として把握されていた住宅が、その後の被害認定調査によって「半壊」などに整理されることがあります。
特に被害が大きかった住宅被害
今回の千葉豪雨では、千葉市、佐倉市、八千代市、松戸市、鎌ケ谷市、大網白里市、茂原市など、県内の広い範囲で住宅被害が確認されています。
例えば8月25日時点では、床上浸水が千葉市840棟、八千代市371棟、大網白里市236棟、鎌ケ谷市142棟などとなっていました。
床下浸水についても、松戸市382棟、鎌ケ谷市233棟、大網白里市230棟、茂原市196棟など、多くの住宅で被害が確認されています。
土砂災害による住宅被害も
今回の千葉豪雨では、浸水だけでなく土砂災害による住宅被害も確認されています。
国土交通省によると、8月26日20時時点で千葉県内では227件の土砂災害が確認され、そのうち人家については、
- 全壊:1戸
- 半壊:2戸
- 一部損壊:21戸
などの被害が確認されています。人的被害はありませんでした。
水害というと浸水被害に目が向きやすいですが、実際の住宅被害では土砂の流入や斜面崩落などが同時に発生するケースもあります。
河川や道路などにも被害
住宅だけでなく、河川や道路、上下水道などにも被害が発生しました。
国土交通省によると、千葉県管理の17河川で浸水被害が確認され、31河川111箇所で護岸の変状などが確認されています。
また、下水道施設でも浸水による機能停止などが発生。
道路では法面崩落による通行止めも確認されました。
千葉豪雨で被災した住宅と火災保険
大雨によって住宅が浸水した場合、加入している火災保険に「水災補償」が付いていれば、保険金の支払い対象となる可能性があります。
ただし、
「浸水した=必ず保険金が支払われる」
というわけではありません。
契約している火災保険の補償内容や、損害の程度、保険商品に設定された支払条件などによって判断されます。
また、床下浸水と床上浸水では扱いが異なる場合があるため、まずは自分が加入している保険の内容を確認することが大切です。
👉 水災補償について詳しく解説予定です。
浸水した住宅は、すぐに修理していい?
被害を受けた住宅では、生活を再開するために早く修理したいと考えるのが普通です。
一方で、保険の確認が必要な場合には、修理前の被害状況を写真などで記録しておくことが重要です。
例えば、
- 建物全体
- 浸水した場所
- 浸水した高さ
- 床・壁・天井の状態
- 水に浸かった設備
- 家財の被害
- 土砂や泥の流入状況
などを、できるだけ具体的に記録しておくと、後から被害状況を確認する際の資料になります。
もちろん、倒壊のおそれや衛生上の問題など、安全確保を優先して応急対応が必要な場合はそちらが最優先です。
同じ浸水被害でも保険金が同じとは限らない
同じ地域で同じような大雨に遭ったとしても、住宅ごとに、
- 浸水した高さ
- 浸水した範囲
- 建物の構造
- 建物内部への浸水状況
- 家財の被害
- 契約している保険
などが異なります。
そのため、「隣の家が保険金を受け取ったから、自分の家も同じ金額になる」わけではありません。
保険金の支払いは、個々の契約内容と実際の損害状況に基づいて判断されます。
被災した場合に確認しておきたいこと
1.まず安全を確保する
浸水した住宅では、感電や建物の損傷などの危険があります。
無理に室内へ入らず、安全を確認してください。
2.被害状況を写真で記録する
修理や片付けを急ぐ前に、可能な範囲で被害状況を撮影します。
3.保険会社や代理店に連絡する
加入している火災保険の水災補償などを確認します。
4.自治体の被害認定・支援制度も確認する
今回の千葉豪雨では、災害救助法が適用された地域もあり、応急修理や公営住宅の提供など、保険とは別の支援制度も用意されています。
千葉豪雨の被害状況は今後も更新予定
今回の千葉豪雨では、発生から時間が経過するにつれて住宅被害の確認が進み、被害件数も更新されています。
千葉県の防災ポータルでは8月27日16時時点の第21報まで掲載されているため、今後も新しい情報が公表された場合は本記事を更新します。
最終更新:2026年8月28日
まとめ
2026年8月の千葉豪雨では、県内の広い範囲で浸水や土砂災害が発生し、多くの住宅が被害を受けました。
住宅被害については、全壊・半壊・一部破損だけでなく、床上浸水・床下浸水も多数確認されています。
大雨による住宅被害では、火災保険の水災補償が関係する可能性がありますが、補償の有無や保険金の支払いは契約内容や実際の損害状況によって異なります。
今回のような災害では、「自分の家はどのような被害を受けたのか」を記録しておくことが重要です。
被害状況や支援制度については今後も更新される可能性があるため、最新情報を確認しながら対応しましょう。
参考資料(2026年8月28日時点)
本記事では、以下の公的機関が公表している資料をもとに、被害状況や気象情報を整理しています。
- 気象庁「令和8年8月13日からの千葉県の豪雨の名称について」
- 気象庁「千葉県にレベル5大雨特別警報発表」
- 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について」
- 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨 対応状況」
- 国土交通省 関東地方整備局「R8.08.13 降雨に伴う体制(令和8年8月千葉豪雨)」
- 気象庁「過去の気象データ検索」
被害状況や気象データは、各機関の発表・更新に伴って変更される場合があります。本記事では、確認時点で公表されている最新情報をもとに整理しています。



