突然の断水、あなたの家は大丈夫ですか？
台風、地震、漏水、工事トラブルなど、断水はある日いきなりやってきます。
「昨日まで普通に使えていた水が出ない」——それだけで生活は一気に不便になります。
この記事では、鑑定人として災害現場を見てきた経験から、
「断水時に本当に役立つ備えと行動」 をわかりやすく紹介します。
断水時に困ることと初動対応
断水すると、まず困るのは「飲み水」と「トイレ」。
実際の現場でも、この2つが原因で二次的な健康被害が起きることもあります。
断水時に起きやすいトラブル
- 飲み水が確保できない
- トイレが流せない
- 食器や手を洗えない
- 洗濯ができない
- お風呂に入れない
👉 最初の行動ポイントは以下の2つです。
- 家にある水の量を確認する（ペットボトル・給水タンクなど）
- トイレ対策をすぐ考える（簡易トイレ or 凝固剤を探す）
マンションの場合、ポンプ停止で高層階ほど復旧が遅れる傾向があります。
エレベーターも止まるケースが多いため、階段移動を想定した備えも大切です。
家庭でできる断水への備え
飲み水の備蓄
人が1日に必要とする水の量は、1人あたり3リットルが目安です。
（飲料・調理用を含む）
最低でも 3日分＝1人9リットル、できれば1週間分あると安心です。
家族4人なら36リットル（2Lペットボトル18本）程度になります。
💡 おすすめ備え方
- 2Lペットボトルを箱買いしてローリングストック（古い順に使う）
- 長期保存水（5〜10年保存タイプ）を防災用に確保
- 「折りたたみ式ウォータータンク」で給水車から水を運べるようにしておく
📦 例えば：「尾西食品の長期保存水」「キャプテンスタッグ 折りたたみタンク」
生活用水の確保
飲み水以外にも、トイレ・洗顔・掃除・洗濯など多くの場面で水を使います。
普段から「非常用生活水」を意識しておくと、いざという時に慌てません。
💡 できる備え
- お風呂の残り湯をそのまま残しておく（トイレや掃除に再利用）
- 雨水タンクやポリタンクをベランダに設置
- 台風の前は風呂に水をためておく（1回の満水で約200リットル）
例：「アイリスオーヤマ 給水タンク20L」「ポリバケツ型ウォーターバッグ」
簡易トイレの準備
断水時、最もストレスが大きいのがトイレ問題です。
「水が出ないだけでここまで大変なのか…」という声を現場でもよく聞きます。
💡 おすすめの備え
- 凝固剤タイプの簡易トイレ（便袋に薬剤を入れて固める）
- 防臭袋付きセット（臭いや処理の手間を減らす）
- アウトドア用トイレも代用可
1人1日5回×3日分＝15回分を目安に備えておきましょう。
例：「BOS 防臭袋付き簡易トイレ」「非常用トイレ凝固剤セット」
水を節約する工夫
水を「使わない工夫」も同じくらい重要です。
いざという時、次のような工夫が役立ちます。
- 食器はラップや使い捨て皿を使う
- ウェットティッシュで手拭きや体拭きを代用
- 野菜はため水で洗い、最後のすすぎだけ新しい水で
- 歯磨きはうがい用コップ1杯の水で十分
💡 おすすめ備品
- 「防災用ウェットティッシュ」
- 「紙皿・紙コップ・割り箸セット」
- 「体拭きシート（無香料タイプ）」
実際に断水が起きたときの行動チェックリスト
- 自治体や防災アプリで給水車の情報を確認
- 飲み水と生活用水を分けて管理する
- トイレは凝固剤で処理し、袋ごと廃棄
- お風呂やバケツの水を生活用にまわす
- 近隣と情報共有（配水場所・時間など）
📱 SNS（Xや自治体LINE）で給水所情報がリアルタイムで更新されることもあります。
まとめ
・飲料水、生活用水、トイレ対策の「3つの備え」が基本。
・お風呂の残り湯や給水タンクなど、身近なものも立派な備蓄です。
・備えは“少しずつ”でOK。
週に1本水を買い足すだけでも、1ヶ月後には十分な備えになります。
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