地震保険とは?基本の仕組み
「地震保険」という名前は聞いたことがあっても、実際にどんな保険か正しく理解している人は少なくありません。
地震保険は 火災保険にセットして加入する保険 で、単独では契約できません。
補償の対象は主に以下の2つです:
- 建物
- 家財
そしてここがポイント👇
👉 地震保険は国が制度を運営しているため、どこの保険会社で加入しても基本的に保険料・支払金額は同じです。
「支払われる金額」は損害比率一律。これは他の保険と大きく違う点です。
また、火災保険とは異なり、地震保険は「全額補償」ではなく「時価補償(上限50%)」となります。
たとえば建物の評価額が2,000万円なら、地震保険の補償上限は1,000万円です。
地震保険と火災保険の違い
比較項目 | 火災保険 | 地震保険 |
---|---|---|
補償対象 | 火災・風災・水災など | 地震・噴火・(津波) |
加入方法 | 単独加入可能 | 火災保険とセット加入 |
補償金額 | 建物の評価額100% | 建物の評価額の50%が上限 |
保険料 | 保険会社によって異なる | 全国一律(都道府県・構造区分による) |
運営主体 | 民間保険会社 | 政府+民間の共同運営 |
よくある誤解と注意点
「全額補償してくれる」は誤解
地震保険はあくまで「生活再建の資金」です。
家を建て直すための全額が出るわけではなく、「全壊」「半壊」「一部損」など被害の程度によって支払額が決まります。
「火災保険だけで地震もカバーできる」は誤解
火災保険は 地震・噴火・津波による損害は対象外 です。
たとえば地震が原因で屋根瓦が落ちた場合、火災保険だけでは補償されません。
「マンションだから必要ない」も誤解
実はマンションでも、室内の家財や共有部分の被害で支払い対象になることがあります。
室内の家具・家電などは「家財保険」で補償可能です。
現場から見た“必要性”
実際の地震被害では、想定以上に生活への影響が出るケースが非常に多いです。
- 建物に目に見えない亀裂が入る
- 基礎がダメージを受ける
- 瓦や外壁が落下する
- 家具や家電が壊れる
こういったケースでは、「生活再建のための資金」として地震保険の給付が役立ちます。
少額でも支払い対象になる場合も多く、「入っていてよかった」という声は多いです。
加入時のチェックポイント
- 建物の構造(木造 or 鉄筋)と地域リスクを確認
- 火災保険の補償額とのバランスを見る
- 「どこで入っても金額は同じ」ため、信頼できる保険会社・代理店を選ぶ
- 地震保険は “家を守る” というより “生活を立て直すため” のものと理解する
まとめ|“いつか”のために備える保険
地震保険は、「いざというときの再スタートを支える」ための制度です。
「建物全額を補償してくれる」わけではないですが、被害が出たときの安心感は大きなものになります。
迷ったら、まずは代理店や保険会社に直接相談するのが一番確実です。
👉 保険会社が違っても支払金額は同じなので、安心して比較・検討できます。