台風が来る前にやっておくべきこと
毎年、台風シーズンになると「屋根が壊れた」「雨漏りが発生した」といった被害が全国で多発します。
被害そのものも大変ですが、実はそのあとに保険を請求する時、困ってしまう方も少なくありません。
火災保険の風災補償の対象になるのは、台風(風災)による被害であること。
保険金の鑑定時によく問題になるのが、
「これは本当に台風被害なのか?」
「もともとの劣化じゃないか?」
という判断が難しく、保険金が支払われなかったり減額されてしまうケースです。
でも、これはちょっとした“事前準備”で防げることがあります。
その代表が 「家の写真を撮っておくこと」 なんです📸
① 家の外観・屋根・ベランダをスマホで撮影
台風被害と経年劣化を区別するうえで、「台風が来る前の状態を残しておく」ことが非常に重要です。
もしものために事前の写真を撮っておけば、
・「もともと壊れていたのでは?」
・「いつ壊れたか証明できない」
という理由で、保険金が支払われない可能性を減らせます。
被害を受けた箇所を 「比較」 できるため、スムーズに請求・鑑定が進み、支払いまでの期間も短縮することができます。
📌 撮影のポイント
👉 スマホで撮るだけでOK!特別なカメラは不要です。
いざというときの「証拠」になりますので、早めに撮っておきましょう。
② 壊れやすい箇所を事前チェック
台風の被害は、屋根や外壁だけに限りません。
実際の現場では、
・雨樋(あまどい)
・波板やトタン屋根
・フェンスや塀
・カーポート
などの “細かい部分” で被害が多く見られます。
とくに雨樋やカーポートは、強風で外れたり割れたりするケースが多いです。
👉 これらは「経年劣化」と判断されやすいので、台風前の状態がわかることがとても重要です!
また、被害申告として多いのがベランダからの雨漏り。
屋根や雨樋だけでなく、ベランダまわりも忘れずに確認しましょう。
排水口に落ち葉や砂利がたまっていると、雨漏り・内装損害の原因になることがあります。
👉 雨漏りは被害が大きいにも関わらず、経年劣化か台風被害かの判断が分かれやすいポイントです。
まずは被害に合わない対策を!
📌 チェック&撮影のコツ
➡ 台風前のひと手間が、あとでの保険請求の通りやすさを左右します。
③ 家のまわりも安全対策しておこう
意外と見落としがちなのが、家のまわりの物です。
強風で飛ばされると、家を壊すだけでなく、ご近所とのトラブルになることもあります⚠️
保険の支払いには時間がかかったり、契約内容によっては免責がある場合も。しっかり対策をして被害が起きないことが一番です。
📌 チェックポイント
- プランター、物干し竿、ベランダのイスやテーブルなど → 室内へ避難
- 自転車 → できれば玄関や倉庫に収納(カバーだけだと不十分なことも)
- シャッター・雨戸 → 閉められるものはしっかり閉める
👉 現場でも「飛ばされたプランターが窓を割った」というケースは多くあります。
「ちょっと面倒…」と思っても、事前に動かしておくだけで被害をぐっと減らせます!
🌿 まとめ|台風前の備えが「損しない」カギになる
台風による被害は防ぎきれないこともあります。
でも、「備えていたかどうか」 で保険金請求の結果が大きく変わることがあります。
今回紹介した3つ👇
- 家の外観・屋根・ベランダを撮影📷
- 壊れやすい箇所のチェック🧰
- 家のまわりの安全対策🏡
これだけで、いざという時に慌てるリスクがぐっと減ります。
「備え」は、あなたの家を守るだけでなく、きちんと保険金を受け取るための“証拠”にもなります。